偉人列伝Vol.24【マル・ウォルドロン】
梅雨に入ってきました。
元々出不精な自分としてはいい季節だったりします。
雨の中、家で音楽の聴いていたりするので今回はピアノ奏者「マル・ウォルドロン」を紹介したいと思います。
マル・ウォルドロンは、JAZZピアニストなわけですが、
一番有名なのはやはりビリー・ホリディの晩年の専属伴奏者としての方が有名かもしれません。
■ビリー・ホリディ死の1年前、「Lady in Satin/ レディ・イン・サテン」('58)
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そのビリー・ホリディに捧げたトリビュートアルバムから名曲「レフトアローン」が生まれ、
マル・ウォルドロンは一躍有名になりました。
「レフトアローン」では、アルト奏者のジャッキー・マクリーンが参加。哀愁漂うメロディをハスキーに歌い上げた名演と言われています。
まあ、自分は何でマル・ウォルドロンを知ったのかと言えば、やはりエリック・ドルフィーなわけで。。
エリック・ドルフィーを聴き進めるうちにマル・ウォルドロンの名前がクレジットに入ってくるのです。
この中で最も鳥肌が立ったのが、 「Eric Dolphy at the Five Spot, Vol. 1 」でのマル・ウォルドロンの演奏です。このアルバムは、エリック・ドルフィーとブッカー・リトル(tp)という2人の天才奏者が目立ってしまうのですが、実はサイドメンが素晴らしい。マル・ウォルドロン(p)リチャード・デイビス(b)エド・ブラックウェル(ds)、この3人が繰り出すリズム感はライブということも含めて一体感を持ち、エリック・ドルフィー、ブッカー・リトルに絡みつきます。アルバムでは、不屈の名曲「Fire Waltz」なのでが、私は「Bee Vamp」が好きだったりします。
この「BeeVamp」では、エリック・ドルフィーがバスクラリネットのソロを聴かせるのですが、曲の冒頭は跳ね上がるベースから始まり、ドラムが絡みつきながらリズムを叩き、そこにバスクラリネットのソロが波のように押し寄せます。その後にブッカー・リトルの浮遊感たっぷりのソロが続き、かなり踊りつかれた頃にマル・ウォルドロンのソロが始まります。
このソロ、音と音が絡み合って1つの大きな”うねり”を作り出しています。時に熱く、地を這うようなリズムを奏でながらソロが進み、息をつかせぬままにGroovyな世界に飲み込まれる。
大げさに言うとそのくらいの迫り来る感覚を受けました。
ライブということもあるのか、会場の一体感がスピーカーから伝わってきてこっちも鳥肌が立ってくる。
■Eric Dolphy at the Five Spot, Vol. 1 ほんとオススメ!
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さらにもう一枚、これはマル・ウォルドロンとエリック・ドルフィーの競演とも言うアルバム、 「ザ・クエスト」ここに参加しているのが、ブッカー・アービン(ts)・ロン・カーター(cell)・チャーリー・パーシップ(ds)・ジョー・ベンジャミン(b)とくに1曲目の「ステイタス・シーキング」5曲目「ウォーム・カント」がオススメ。「ステイタス・シーキング」でもマル・ウォルドロンの絡み合うピアノソロを堪能することができます。実はブッカー・アービンのソロが相当きちゃってるアルバムだったりします。
5曲目はエリック・ドルフィーのクラリネットとロン・カーターのチェロが独特の世界観を作り上げたお香を聴きながら瞑想したい1曲(笑)
このマル・ウォルドロンの写真が一番好き。
■ロン・カーター来日! @ブルーノート東京
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実はそんマル・ウォルドロンのライブを一度だけ観たことがあります。
2002年1月(だったかな)の東京ブルーノートだったと思います。
その時に観たマル・ウォルドロンは"葉巻"をくわえて演奏し、1曲ごとにゆっくりと煙を燻らせながら椅子に腰掛けて休み、また思い起こしたように鍵盤に向かっていました。その空間がなんというか、哲学的な雰囲気を生み出していて演奏というよりも雰囲気に感動したような記憶があります。
自分が期待した演奏ではなかったのですが、単調ながら1つ1つの音が重なりあって哀愁を放ちながら独特のメロディーを奏でていました。
見た目はすっごいカッコイイじいちゃん。
日本人の奥さんがいて、日本の来日がものすごく多かったマル・ウォルドロン。
確か神戸あたりにマル・ウォルドロンが来日したら必ず来ていたライブハウス? があるそうな。
聴けばすぐにわかる独特のメロディーとリズム感覚。
サイドメン・リーダーとしても素晴らしいアルバムを残してくれたマル・ウォルドロン。
そして自分にも多大な影響を与えてくれたことに感謝して、
この場を借りて追悼の意とさせて下さい。


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